年乖離度による発電出力評価

項目 内容
年乖離度 さくらココはユーザ自身ができる保守・点検として「年乖離度」により自分のサイトを評価してきた。
1.「太陽光発電システムの不具合事例ファイル - PVRessQ!からの現地調査報告」日刊工業新聞社、加藤和彦著
P.30〜 2-2太陽光発電システムの性能評価より
・ある月の年乖離度[%]={(過去12か月の発電実績)-(過去12か月の期待発電量)}/(過去12か月の期待発電量)
・年乖離度の推移をみることは太陽光発電システムの長期的な性能の把握や不具合の早期発見に有用です。そのためには毎月の発電量実績をこまめに記録しておく必要があります。逆にいうと、現状では発電量実績を記録することがユーザ自身ができるほとんど唯一の保守・点検方法ともいえるのです。
2.期待発電量の提供元
 (1)om's club.(事業用、10kW以上)
 (2)ひなた
 (3)気象庁の全天日射量(簡易性能チェツク、加藤和彦博士(産業技術総合研究所太陽光発電工学研究センター システムチーム研究チーム長)が講演で簡易性能チェック(動画の18分頃から)を説明しています。)
 (4)産業技術総合研究所(2012/4まで)
 (5)ソーラークリニック(2020/3まで)
なぜ毎月のデータではなくて年乖離度で評価するのか 毎月のデータ(月乖離度)では、添付の下側グラフのとおり期待発電量が温度等の季節の変化による影響を除ききれていない。このような期待発電量でも年乖離度で評価すれば温度等の季節の変化が相殺されて影響を無視できるようになる。
年乖離度グラフと月乖離度グラフ
ソーラクリニック基準の場合、期待発電量=パネル面日射量×システム係数。システム係数は、2014/10まで0.7、2014/11から0.82。
乖離度グラフのExelファイルを掲示しますので、ご自身で乖離度により評価するときに参考にされたい。

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